Lichtblick
Lichtbrick
都内の感情7号線に近接する9住戸の集合住宅である。
個々のプラバシーを守りつつ,四季折々のなにげない
光の変化を楽しむことができる。
そのような,都市に住まう喜びを満喫するための空間を
デザインした。
環状7号線に近い敷地でありながら,外部の車の騒音や周囲の視線を気にせず生活できる,光あふれる開放的な住環境を求めた。
東西に長い長方形の敷地に,単純な四角形の平面を配置し,その中に各階3住戸ずつ3層に重ねた構成である。屋根のある共用廊下と外部階段は北側にコンパクトに配置されている。
西側の道路に面して,アプローチ周りにできるだけ多く植栽を設け,外壁の明るい色調と調和させながら,光と風の変化とともに移ろう柔らかい表情を建物に持たせた。
風にそよぐ株立ちのシマトネリコの脇を通り抜け,エントランスに入ると,コンパクトながら,3層の吹き抜けの空間に出る。北側に大きくひらいた開口と上方へと向かう階段の先にある東へ向かう開口が,上昇感を誘うとともに,落ち着いた明るさと,さわやかな風を内部に取り込む。
階段を上り,住戸へと向かう道程の中で,大きな開口によって切り取られた周辺の風景となにげなく出会い,また日々変化する光や気候を感じとることができる。
1階の住戸は,水回りを片側に纏め,居室をできるだけ単純な四角い空間とした2室と南北に長い1室とがある。南側の開口は,春先にかわいらしい青い花の咲く明るい葉の地被類が植えられた庭に面している。
2,3階の西側の道路に面する住戸は,居室からキッチンにかけて連続して設けられた横長の窓から外部の広がりある風景が取り込まれ,南側に設けられた縦長の開口から取り込まれた光と風と相まって,囲まれた安心感と爽やかな開放感とを併せ持つ雰囲気を醸し出している。
2,3階の南に面した住戸は,外壁を窪ませた一画にバルコニーを配したL字の平面型とし,限られた住戸面積でありながら,寝室と居室部分とを連続しながらも分節し,生活に変化を持たせた。居室からは外部に欠き込まれた外部を介して大きな開口から,開放的な風景を眺めることができる。縦長の開口からさわやかな光と風が取り込まれる落ち着きある寝室とは,引き戸により,自由に分けて使うことも,繋げて1室として使うこともできる。
外部から,給湯器やエアコンの室外機等を極力見えないように配慮した。
開口部および照明計画は,内部の生活の優しい暖かみが外部に漏れ出し,夜景の美しさを醸し出すように慎重に計画された。
建築概要
主要用途:共同住宅
敷地面積:206.97 ㎡
建築面積:132.35 ㎡
延床面積:334.54 ㎡
規模 :地上3階
構造 :鉄筋コンクリート造
地域地区 近隣商業地域、防火地域
- 年
- 2010
- Project Status
- 竣工済


















